躊躇から安堵
こんにちは! いいお天気です。
安曇野スタイルからずっと頭にあった一件が、終わりに近づいています。
お客様から、ご自身が七五三の時に着られたというお着物をバッグにする、お仕事をいただきました。
あまりにも素敵で、どんなバッグにしようとういうワクワクより、(はさみを入れてしまっていいものか・・・・・?)と、ずっと躊躇していました。
着物の状態や、模様の入り具合から、バッグの寸法を検討するのに、かなり時間をかけました。部屋に何日も着物をつるし、何度も眺めました。眺めれば眺めるほど、この着物はこのまま保存されたほうがいいのではないか・・・額装して、きれいに模様を愛でることができるように残した方がいいのではないか・・・・などと、色々と考えていました。
けれど、お客様の、(気に入っている着物なので、ぜひバッグにして持ち歩きたい)という強いご希望でしたので、十分試作やイメージトレーニングをしたのち、ついにはさみを入れました。はさみを入れると、もう進むしかない! と潔く作業を進めました。それでも、制作中ずっと緊張、緊張でした。生地に余裕がなく、もう一度裁断ということができなかったからです。
そして、長い躊躇の末バッグになりました!! ホッとしました。
着物は手縫いできれいに仕立てられていました。この着物を仕立てられた方のお仕事に感謝し、敬い、おかげさまで私の仕事も終えることができました。
思い出の品のお仕事は、また違った醍醐味があります。貴重な機会を与えていただき、また一歩前進した気持ちです。ありがとうございました。
ただいま、もう一着の着物リメイク中です。